少し以前の話ですが、ネットで表題の記事を見つけました。ものすごく簡単に要約すると、日本では欧米に比べて老後の生活資金が不足する人の割合が高いそうです。その原因は老後を迎えるまでに特に何の準備もしていない人の割合が高いからです。
言われてみれば当然の話ですが、日本人は生活に追われて準備する余裕がなかったのかもしれません。あるいは最後は国家や会社が面倒を見てくれるという幻想を持つ人が多かったのかもしれません。
でも個人的な経験から考えると、若い人も含めて資産運用の知識は持っているのに実行しないのが一番の原因だと思います。
2017年4月13日付の日経新聞(電子版)でも、セゾン投信の中野社長が「積立王子が一喝 「みんなの危機感は甘すぎるぞ!」という記事で警鐘を鳴らしておられます。
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO15119650Q7A410C1000000?channel=DF280120166603
ではもうすでに老後を迎えている人はどうすれば良いのでしょう?
今から蓄財するのは手遅れという課題に対して、有効な解決策は簡単には見つかりませんが、まず自分のことを見直してみてはどうでしょう?
自分が退職してから気づいたのですが、家の中に使っていないものや、もうこれから不要になるだろうというものが溢れています。
これを整理して空間スペースを広げると、何となく気持ちに余裕が生まれます。
余計なものに使うお金も減るでしょう。
次に自分の内面を考えてみます。
瞑想や反省ほどではなくても、心の中に、荷物と同じように、いろいろなものや事柄を抱え込んでいないかを考えてみます。
配偶者、子供、両親、親戚、友人、知人などとの関係を一度棚卸してみてはいかがでしょうか?
どこかで読んだのですが、人間関係にも賞味期限があるそうです。
賞味期限が切れたと思われる人との関係を思い切って整理して、空いたスペースに新しい人を呼び込む努力をしてみてはいかがでしょうか?
ランニングを通した個人的な経験ですが、老後に友人はできないということは無くて、自分が望めば、若い人を含めてたいていの人は友人になってくれます。難しいのは友人関係を維持することですが、そのために自分が努力することで生活に張りがでるし、もしかすると収入アップに繋がるかもしれません。
老後にお金がなければ何もできないというのは一面の真理だと思いますが、
まず自分自身の身辺整理をしてシンプルな自分を発見してみてはいかがでしょうか?