大江英樹さんと井戸美枝さん共著の「定年男子・定年女子」という本が売れているそうです。本の表紙には「STOP!老後破産」という文字のほかに「45歳から始める「金持ち老後」入門!」というキャッチフレーズが踊っています。
サラリーマンを卒業してみて、自分がいつから定年退職後の準備をしたかを思い出してみました。
自分の小説にも書いたのですが、1990年代半ばにアメリカで働いていて日本を見ていると、世界情勢の激流の中で頑固に屹立する岩石のように見えました。
日本という岩石は数年前までは巨大だったのが、徐々に激流に削られてきて小さくなっていきます。
特に金融業界はこの先の変化に耐えられるのだろうかと懸念していました。
1980年ごろに都銀13行と興長銀3行だったのが2000年半ばには金融再編で倒産したり統合されたりで、メガバンク3行とリージョナルバンク1行になってしまいました。
現在はそこに政府系巨大銀行が参入して凄い競争になっています。
また地方銀行の再編も始まっています。
想像していた通りになったのですが、問題は自分がどうするかでした。
アメリカから帰国するときに考えていたのは、精神的・経済的に「自立する」ことでした。具体的には次の4つです。
① 生活の無駄を省いてシンプルライフにする。
② 資産運用をする。
③ 社会の変革に備えてスキルを身に着ける学習をする。
④ スポーツで健康を維持する。
今から振り返れば、この時の行動が定年準備に直結していたように思います。
アメリカから帰国したのが43歳ですから、その時から「定年準備」が始まったと考えても良いでしょうね。「定年男子・定年女子」が提唱する時期に近いですね。(笑)
因みにこのブログは4つに分かれていますが、①と②は「老後のお金」③は「老後の学び」④は「定年男子のランニング」に相当します。
アメリカから帰国するときに考えたことを、20年間実践してみて、読んでいただける人のお役に立てばよいなと思って、結果をブログに書いています。