2017年3月27日から29日まで東京の友人たちを訪ねてきました。
まず銀行時代の同期生たちです。
我々は1978年の入社です。第一次、第二次オイルショックの直後で、当時としては就職難の時代だったと記憶しています。
日本の高度成長は1970年代後半くらいで終わっており、節目がオイルショックだったと思いますが、その後1990年のバブル崩壊を30代半ばで、
1997年ごろの金融危機を40代前半で迎えました。
立場は違っても不良債権処理の最前線に立っていた人たちです。
僕が2月に出版した経済小説「ザ・タワー・オブ・アトランタ」はアメリカでの不良債権処理がテーマでしたが、読んでくれた人もいて「リアルだった」とか「身につまされる」といった、かつての当事者らしいコメントを戴きました。
50歳以降は銀行から順次出向や転籍をしてサラリーマン人生の第二幕を演じてきた方々です。
現在は全員が60代になっており、銀行本体から出向や転職したあとのポジションも上りが見えてきた年代です。
僕が「月収5万円の起業」を目指しているというと、
5万円でやっていけるのか?と聞かれました。
住宅ローンが終わって子供が独立していれば、貯金も併せて大丈夫と言っても
「そうかな??」という感じの反応でした。
定年後は収入も減るけれどそれ以上に生活コストが下がるのですが、皆さんは
現役の感覚が強いようでした。
定年後の生活の年代にかなり近づいた場合でも、実態はイメージしにくいのでしょう。定年後の不安の原因の一つですね。