2017年2月17日付けの日経ビジネスオンラインの記事は、これまで拡大を続けてきたランニング人口が減少し始めたと伝えています。笹川スポーツ財団の調査によれば、一年に一回でも走ったことのある人が2012年は1009万人だったのが、2014年には986万人に減少したとのことです。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/research/16/071300001/021500008/
この記事は、アンケート調査でマラソン経験者がほかのマラソンランナーや大会について抱く不満や要望を、またランニング未経験者のマラソンランナーや大会およびランニングウェアなどへの不満を列挙しています。
主なものを紹介すると、ランナーからランナーへの不満は走行中やスタート時のマナーの悪さが目立ちます。またランナーでない人からランナーへの不満は、「練習中の迷惑な行為」や「本気で参加していない」に次いで「誇らしげな言動が嫌」が上がっています。
この中で、ランナーでない人が抱く「誇らしげな言動が嫌」を詳しく見てみると「走る人は偉いという雰囲気」とか「走っている。鍛えている人のほうが優れているという意識」が嫌という回答が上がっていました。
これらの回答から、ランナーもランナーでない人も、ランニングを「自己アピール」や「競争」として捉えているのではないかという印象を持ちました。スピードランナーや自己ベスト記録更新を目指すのは悪いことではありませんが、それをやりすぎるとトラブルが発生する可能性があります。
トラブルにはランニング中の接触事故の危険などとともに、練習をやりすぎてオーバーワークのあまり足などの故障で走れなることも含まれます。数年間走って故障のため止めてしまう人がいるのではないでしょうか?
これはもったいないと思います。
僕の場合は40代初めに、住んでいたところで開かれていたマラソン大会に参加したのがきっかけです。何かチャレンジしようとして42.195キロに挑みました。
結果は惨敗。制限時間の5時間はクリヤーしましたが、途中何度も歩いて苦しかったので、悔しくて次回は歩かずに完走したいと思い、それから34回のマラソンを走ることになりました。
恥ずかしながら一度も4時間を切ったことがないので、我ながら足が遅いなあと思います。ある人にその話をしたら「無理して走ってないということか。だから20年も走り続けられたのだね。」と言われました。(笑)
マラソンブームは下り坂になったとしても、ノンビリと走ること自体を楽しむ人が増えてほしいと思います。